シン・エヴァの話
おはこんばんちわ、ベンです。
今日は、二週間か一月か前くらいに見に行ったエヴァンゲリオンが完結すると言う触れ込みの映画、シン・エヴァンゲリオンについて。ようやく心の整理がなんとなくついたのでざっくりと話したいと思います。
内容は露骨なネタバレを含みますのでシン・エヴァ未視聴の方は注意して下さい。
面白いのかどうか
まぁちゃんと面白かったと思います。
そもそも前作の上映が8年間近く前ですから
「作品は追いきれて無いけどなんとなく話題だから見る」
と言う層も楽しめて、「最高だった!」なんてSNSに投稿できちゃうくらいの完成度だったのではないでしょうか。
初号機と13号機の最終決戦も、序盤こそ安っぽいCGでこそあれ、代わる代わる場面の変わるぶつかり合いは、ここに予算をかけたかったんだな、と分かるコミカルさと緊張感の混じった面白い演出だったと思います。
終わり方も、貞元エヴァを彷彿とさせるようなシンジ君の意思によるエヴァの無い世界でのリスタートであり、「まぁそこに帰結するよね」と納得できる部分もありました。
映画としてはそこそこ面白かったのではないでしょうか。
しかし
面白かったことと納得できるかどうかは別です
俺は絶対に庵野を許さない
絶対にだ
絶対にだ
絶対ニダ
TVアニメ、新世紀エヴァンゲリオンが1995年に放送されてから早26年、平成は終わり時代は令和を迎えています。私がエヴァンゲリオンと出会ったのは小学校5年生。エヴァ破が公開する頃でした。
当時思春期を迎えており、かつ父の影響でガンダム等のロボット系アニメが大好きであった私は、エヴァと言う巨大兵器、そしてアスカやレイと言う個性的なヒロイン達に魅せられ、エヴァの世界に引き込まれることになったのです。
心を閉ざした少年、碇シンジの葛藤や闘争、失敗、成功、そして絶望。TV版や旧劇場版の作品は小学生が見るにはとても理解が難しいものではありましたが、私にとって「エヴァ」と言う作品やキャラクター、それぞれの関係性や世界観などを含めて、全てが面白く、魅力的なものでした。
それを!!!!!!!!!
庵野は!!!!!!!!!
裏切ったんだ!!!!!!!!!!!!!!!
誰だよマリって!!!!!!!!!!!!!
誰なんだよマリって!!!!!!!!!!!
マリの話
今作、シン・エヴァンゲリオンのラストにおいて。ヒロインとしての座を勝ち取るのは真希波・マリ・イラストリアスと言うキャラクターです。
このキャラクターは新劇場版・破以降から登場しており、劇中碇シンジとはほぼほぼ関わりの無い人物でもあります。
キャラクターとしての背景も劇中では全く説明されません。ただのCV坂本真綾の可愛い巨乳キャラ。それだけです。
しかし、実を言うと漫画においてはマリに関する描写も存在します。
主人公、碇シンジの母である碇ユイの大学の後輩と言う位置付けなのです。
飛び級で大学に入学するエリート、問題児、そしてガチレズ、シン・エヴァ時点で47歳ロリババア。
れが真希波・マリ・イラストリアスです。
なんだよ、8+10+11+12号機って、完全にギャグだろ。
アスカの話
4部作品として公開された新劇場版エヴァンゲリオンは、表記をヱヴァンゲリヲンとしていた事もあり、TV版や旧劇場版とは設定の根幹から違う作品となっています。
ラミエル戦までのほぼ再編集に近いものとなっている序の時点でもそれは仄めかされており、破においてはアスカの母の魂が入っているはずのエヴァ2号機とマリがシンクロし、2号機を使い捨てると言う異常事態でそれがほぼ明確になります。
個人的にはこの世界観の変化によって最も舞台装置としての役割を押し付けられたのがアスカではないのかと思っています。
旧劇場版から新劇場版に変わる際に名前の変更があり、惣流から式波・アスカ・ラングレーとなったアスカは、レイと同じような作られた人間であったことが明かされたり、シンジ君を悩ませ苦しめる為の舞台装置として3号機に取り込まれたり、13号機を覚醒させる為だけに人間を捨てたりします。
あまりにも不憫
本当に不憫
最終的にはファンと共に20年戦い続けたヒロインレースを脱落させられる形で舞台から去っていきます。
ほんと許せねぇよな
結局何が許せないの?
正直、結末としては悪くないのかなと思ったりもします。物語としてはこう閉めるしかない、という風呂敷の包み方をしていると思います。
でも
しかし
これを「エヴァンゲリオン」の完結としてほしくはなかった
というか正直マリとか言うなんの思い入れもないキャラと神木隆之介が新しい生活始めましたってなってもマジでなんの感慨もない。
どこだよその駅、せめて箱根とかにしろよ
なんで神木なんだよ、緒方でいいだろ
なんでマリなんだよ、アスカでいいだろ、100歩譲ってレイだろ
シン・エヴァはエヴァに対する思い入れが強ければ強いほど、期待した時間が長ければ長いほどがっかりさせられる残念な映画だったのかなと個人的には感じました。
最後にこれだけは言いたい。
SNS(特にインスタ)でおもむろにエヴァ見に行ったアピールする奴はそんなにエヴァ好きじゃない。
駄文失礼いたしました。